アジア最終予選 Group C サウジアラビア vs インドネシア

Group Cのサウジアラビア対インドネシアの試合を振り返りたいと思います。

サウジアラビア代表は、カタール大会での優勝国であるアルゼンチン代表に勝利したという国別代表になります。現在は、Roberto Mancini監督が指揮をとっておられます。Mancini監督は、アジアカップであまりの試合内容の悪さに途中で試合会場から去るという静かな、そして、徹底的な怒りのぶつけ方をチームに対して行ったことでも有名です。ニュースを読んで驚きましたが。Mancini監督になって、サウジアラビア代表の何が具体的に変わったかというと、ピッチに対して正しく布陣を敷くという至極真っ当な基準ですね。イタリヤの監督なので、ボールの保持率も高いですし、それまでにサウジアラビア代表が培ってきた部分をある程度寛容に受け止めて、チーム作りもなさっています。

一方、アジアカップで善戦をしていたインドネシア代表は、対戦相手がサウジアラビア代表ということもあって、工夫に工夫を重ねて初戦に入っています。インドネシア代表ってこんなに敏捷性があったのかと驚かされるほど、アジア大会よりも強い国別の代表に仕上がっています。代表に召集される選手全体のスタミナというのが壮絶だなと思いました。疲れを知らないのかなというぐらいタフです。監督は、Tae-Yong Shin監督です。韓国の監督です。

リンクを貼ります。Highlightsに関しては、AFCのYouTube.comのチャンネルで確認をとってください。

AFC Asian Qualifiers | Saudi Arabia – Indonesia (the-afc.com)

注目の選手たち

まず、サウジアラビア代表ですが。アジアのサッカーフリークだったら、当たり前だという選手に、10番のSalem Al Dawsari選手がいます。カタール大会で、アルゼンチン代表から得点を奪った選手でもあり、サウジアラビア代表のキャプテンでもあります。現在は、サウジアラビアリーグのAl Hilalからローンで、スペインリーグのVillarreal CFに所属をしています。

左側の選手ですね。前線のFWの選手なんですが、チームの状況に応じては縦横無尽に守備に下ります。可動域は?という思うくらいに縦横無尽に守備に下りるんです。守備を頑張るのに、FWを務めるということを平気でやる選手です。ゲームメイクもすれば、フィニッシュも決めるという選手になります。脅威の身体能力の選手なんです。最近はさすがに途中交代もありますけどね。

それでも、守備に下りだすと、実はそれがチャンスメイクにも繋がるという稀有な戦術眼を持つ選手でもあります。

アジア地域でもこんな選手は他にはいないと思っています。

そして、個人的にこの選手の能力は一体何なんだとずっと思っている選手が、23番のMohamed Kanno選手になります。所属はサウジアラビアのリーグのクラブチーム、Al-Hilalです。ACL常連の西地区の雄ですよ。

身長が高く、体はしなやかで、どこでもできるMFで、尚且つ、いざといなると前線に出てフィニッシュまで頑張るそんなボランチの選手です。ボランチだったら、どこでも出来るんですよ。逆三角形のトリプルボランチのアンカーもできますし、左右どちらでも出来ます。ボランチだったら、どこでも出来るという万能型のMFなんです。実際に、シュートもいいシュートコースを狙うんですよ。インドネシアとの試合を観ていたも、相変わらずの万能ぶりでした。

さて、次はインドネシア代表になります。アジア大会でも頑張っていた選手なんですが、この試合、特に頑張っていた選手になります。6番のSandy Walsh選手です。ベルギーリーグのクラブチームのK.V. Mechelenに所属をしています。

主に右サイドのSBまたはWBとして活躍する選手なんですが。対サウジアラビア代表との試合に関しては、インドネシア代表のピッチに敷く戦術ブロックが少しコンパクトになるので、対戦相手の攻略上、そこにいないとダメという右サイドの上下動をひたすら頑張っていた選手です。一人で、右サイド担当のようになっていました。交代するまで体力は持つんだろうかと、途中で心配をしていましたが、大丈夫そうでした。凄いですよ。得点を挙げた場面の判断能力は凄いです。

もうひとりは、実はGKになります。

1番のMaarten Paes選手です。身体能力は実際に高く、ジャンプ力も高く、読みも鋭いです。アメリカのMLSというリーグのクラブチームであるFC Dallasに所属をしています。

サウジアラビア代表の10番のSalem Al Dawsari選手とのPK対決を冷静に制しています。

インドネシア代表のGKにとってもタフな試合展開ですが、結構冷静な選手だと思います。

普通に両チームを応援しながら試合を観ていたんですが。MOMを挙げるとしたら、Maarten Paes選手だと思います。

Highlightsから

システムは、サウジアラビアが基本的に3-5-2で、3枚のCBとアンカーと2枚のMFと両WBが高い位置を取って、FWsは並ぶときと縦関係になる時があります。インドネシアは後半の試合展開が基軸になるのかなと思いました。3枚のCBsに上下動を頑張るWBと縦関係の2枚のボランチにWingersとCFという構成で、3-4-3です。

AFCの最初の事前のシステムは正確になった試しはないです。UEFAと一緒ですよ。目安にして分析するしかないです。そうしないと正確なシステムは読めません。

最初の得点場面なんですが。これが戦術なのか、偶然なのかがちょっとわからないんですね。

11番のOratmangoen選手のシュートコースに入って、6番のSandy Walsh選手がシュートコースを変えたんだと思うんですが。AFC公式では、11番のOratmangoen選手のゴールとして記録されています。これが狙いなのか、偶然なのかちょっと判断がつかないのですが、狙いだった場合は、抜群に頭が切れるということになるんですね。

次の試合も注目したいと思っています。

前半の30分までには流石に気づいたんですが。

6番のSandy Walsh選手が孤立しているように、右サイドを縦横無尽に攻守に走りまくるのは、ピッチに敷く戦術ブロックがコンパクトなので、孤独に右サイドを全部まかされているんですね。10番のSalem Al Dawsari選手や、13番のMoteb Al Harbi選手を孤独に封じているんです。マンチーニ監督がその動きに33分に気づいて、選手交代をわざわざするんですね。12番のSaud Abdulhamidを13番のMoteb Al Harbi選手に変えて、投入をして、右のWingerにおいて、右のWingerにいた2番の俊敏性の高いSultan Al Ghannam選手をぶつけてきて、更に正三角形のボランチの左にいた8番のMusab Al Juwayr選手と、23番のMohamed Kanno選手を逆にして、徹底的に、一人で頑張るエリアを潰しにかかるんです。

Mancini監督って判断が的確だなと思います。有能な監督です。試合観ながら布陣を変えるのが速いんですよ。

それが功を奏して、得点が生まれています。一人でサイドのエリアを全部頑張れるわけではないので、1人で頑張るスペースごと潰しにかかって得点です。

23番のMohamed Kanno選手が切り込んで、パス出しをして、8番のMusab Al Juwayr選手が冷静に得点を決めています。インドネシアの2番のC. Verdonk選手の肩にあたって、コースが変わってOwn Goalです。記録は、8番のMusab Al Juwayr選手のゴールになります。

そして、インドネシアの最終ラインはいざという時はだだ下がりするときもあるんですが、ハイラインは敷けています。ライン設定は高いんですよ。

これは、日本代表も応用できるかもしれないというサウジアラビアの得点になりかかった場面があります。

要するに起点を、鹿島のサイドをえぐる戦術にするんです。鹿島アントラーズのチーム戦術の部分戦術がいつの間にか世界のスタンダードになる日がくるとは思いませんでしたが、元々は、鹿島アントラーズのオリジナルの戦術になります。大岩さんが監督なってから、SHのバージョンと、SBのバージョンの2種類が構築されました。大岩さんが退任してからは、鹿島から基本戦術が失われる日々が数季続いているので、現在の鹿島にはこの戦術は皆無です。以前の仕様では無理です。基本戦術が失われるって残酷なことですよ。世界基準になっているのに。

このゴールわきの「鹿島のサイドをえぐる」戦術をやると、相手の最終ラインが下がらざるをえないので、スペースが生まれて得点になっています。

三笘選手は、試合に出る時には、頑張ってくださいね。鹿島の戦術を川崎に所属した選手が頑張るのもいいじゃないですか。Jリーグですから。ライバルみたいな雰囲気を勝手に作られるのは気にしないようにしましょう。もう、A代表ですから。

上田選手や小川選手がいいポジショニングをすると得点になると思いますよ。

試合時間は結局、100分越えになりました。観応えがありました。

どちらもタフな対戦相手になりますが、勝ちたいですよね。

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