ドイツ代表には他意はないんですよ。日本代表のサポーターなのです。初戦勝ちたいんです。本当にすいません。きちんと分析させていただきます。
戦術についてです。カタール代表とチリ代表の親善試合を観たんですが、チリ代表の戦術のための戦術をみていると(解読しましたよ)、ドイツ代表の戦術構築をいちいち騒ぎ立てる気持ちが、正直失せました。元日本代表のライセンス取得を目指すいろんな方が、可変だ、可変だと騒いでいるんです。
個人的な感想ですが。ミシャ式のほうが優れているという意見に変わりはありません。では、ミシャ式と日本代表の戦術が同じかというと違いますよ。ミシャ式は毎シーズン更新されます。
森保さんのミシャ式劣化版は更新されません。
World Cupの本大会が始まりますが、この大会のテーマは「いかに選手がリカバリーできるか」にかかっていると云っても過言ではありません。
気候がアジア地域だからです。日本からカタールの首都のドーハの天気予報を調べることが出来るんです。

日本の夏に慣れていると、よくわからないんですよ。32度で湿度81%で、快晴っていうお天気が。日本の夏は酷い時には体温を超える暑さに湿度ですが、そこまでの暑さではなく、でも湿度が81%もあって快晴だと、かなり過ごしにくいだろうなというのは、想像できます。雨が降りそうな湿度で、快晴で、夏日ですからね。
UEFA地域の国別代表が元気に試合をできる環境ではないことは、容易に理解できます。
日本も東京五輪があって、いろんな問題が起こったんです。予算はどうするんだとか、福島県の復興のための五輪なんて嘘やんかとか、東京都内だけの開催ではなかったので、競技のための建築が遅れたりとか。盛り沢山でした。新国立競技場もそうだったんです。いろんな建築家のアイディアがダメになり、日本人で決まったら、聖火台が設計上、外になるとか、何を考えてんねんという新国立競技場になったんです。鹿島アントラーズとヴィッセル神戸の天皇杯で初めて競技が行われたんです。五輪の前に、あー、絶対に見づらいし、座っているのも辛そうという状況が伝わってきました。
問題は続いています。
日本の近代国家の礎を作ったのは、明治天皇になるんですが。明治天皇が崩御なされ、明憲皇太后も崩御なさった後に、国民全体で明治天皇と明憲皇太后をしのぶ神社を作ろうという機運が持ち上がり、当時の東京も、ど田舎だったので、かなり立派な神社(内苑と外苑を含む)が出来たそうなんです。ただし、日本は第2次世界大戦で最後まで降伏しなかった国で、アメリカを巻き込んで、太平洋戦争までもつれたので、東京は広範囲にアメリカ空軍による空襲を何度も受けました。いわゆる、「東京大空襲」です。戦後はアメリカの占領下にあったので、大方の当時の日本の施設はアメリカ軍が使っていました。そして、日本人のために、競技施設が使えるようにと、当時の沢山の方の努力があったそうです。秩父宮ラグビー場もそのひとつです。明治神宮の外苑にはスポーツ施設が少なくないんです。秩父宮様は明治天皇がおじいさまに当たります、昭和天皇のお兄様です。秩父宮ラグビー場の歴史について、引用させていただきます。
関東ラグビー協会は、昭和22年頃から新しい専用ラグビー場を建築すべく、候補地捜しをしました。そのような中、明治大学出身で協会理事であった伊集院浩 氏が見つけてきた土地が、現在の秩父宮ラグビー場、当時女子学習院の焼け跡で、アメリカ軍の駐車場になっていたこの地でした。
香山蕃理事長(当時)の戦災火災保険金と各大学OBの浄財等によって、建設資金のめどがつき、ラガーマンの汗の勤労奉仕が加わり、昭和22年11月「東京ラグビー場」が完成しました。
「その集めた資金は血のにじむような尊い結晶でありました。あるものは時計やカメラ、またあるものは家のじゅうたんを売ってひたぶるに自分たちの心のふるさとをきずきあげようという情熱に燃えた。
工事が始まったある日、雨のふるなか秩父宮様がこられご病身をかえり見ずゴム長ぐつを履かれて励まし下され、鹿島の関係者に“ラグビー協会は貧乏だからよろしくたのむ”と頭を下げられました。私は流れる涙をこらえることが出来なかった」と後日、香山氏は毎日新聞の中で感動的に綴っています。
昭和27年9月8日、厳選された最高のメンバーのオックスフォード大学が来日しました。この時の9月14日の第1戦、既に10年余にわたる病身であったにもかかわらず秩父宮殿下は残暑厳しいグランドに降り、選手一人一人に握手をされました。
この翌年の1月4日午前4時半、藤沢市鵠沼の別邸にて、秩父宮殿下は50歳に満たぬ年齢で逝去されました。昭和28年、秩父宮殿下のご遺徳を偲び「秩父宮ラグビー場」と改称され国立競技場に移管された現在も通称として使われています。
オックスフォード大学来日の前には、土を盛り上げただけだったスタンドを、鉄筋のメインスタンドとし、「ノーサイドを心から楽しみ合えるクラブハウス」が出来上がる。
秩父宮ラグビー場
そのラグビー場を改変するという動きが、東京五輪であったのは本当なんですよ。東京五輪も無事に規模を縮小して終わったのに、開発計画に乗っかった企業がそれでは見込んだ収益が回収できない、ということで、開発計画が引き継がれているんです。NHK首都圏の取材で浮き彫りになったのは、その惨さです。
今回の再開発は、明治神宮外苑の土地のほとんどを所有する明治神宮と、三井不動産、伊藤忠商事、日本スポーツ振興センターが計画しています。
NHK首都圏ナビ
この地区は公園としての機能も有していることなどから、再開発には東京都の審査を受ける必要があります。
明治神宮も絡んでいるんです。お正月に日本で一番、お賽銭を稼いでいるはずなんですが。東京の皆さんの憩いの場をビジネス展開したいのだそうです。樹齢100年を超えるイチョウ並木を伐採して、再開発にこだわっているんです。今年の4月にはユネスコの国内の諮問機関「日本イコモス国内委員会」が計画を止められないなら、代替案をとまで頑張ったんだそうです。
私は東京のひとではないので、よくわからないことも少なくないのですが、ニュースを読んでいても、東京のひとが心から気の毒になりました。東京五輪が縮小されたからって、当初の規模ではなくなったからって、閉会後までもつれるような問題なんだろうかと。東京五輪がなかったら、外苑の再開発の計画もなかったはずなんですよ。
こうやって、東京都の皆さんの税金が無目的に搾取されていく現実は現在進行形で計画がなされているんです。東京五輪の開催は日本人に迷惑しかけていません。
カタールは開催国で、労働者が足りず、外国人労働者の扱いは、日本の外国人技能実習機構並みに、あくどいことをやっています。「外国人技能実習機構」とは?という問題に関しては、簡単に答えると、日本に留学するのに、ブローカーの暗躍を許し、日本で労働だけして、技能を取得したら、国に帰れというあくどい日本の法人です。厚生労働省から何度も行政指導を受けながら、無くならない法人なんです。信じられませんよ。東京五輪で報道にも載らなかったんです。日本の報道の闇は深すぎますね。
カタールのWorld Cupの競技場建設でも外国人労働者の問題は欧州を中心に非難の的です。
オランダ代表やイングランド代表が、練習場に外国人労働者の皆さんを招いて交流に努めています。大っぴらに批判できないので、ご本人たちに直接、ごめんなさいという機会を設けているんです。
日本サッカー協会がそんなことに乗り出したという報道は一切読む機会はありません。電通が絡んでいる日本サッカー協会にそんな発想はないんだと思います。
その代わりに、2018年ロシア大会のハリルさんの解任を巡って、田嶋さんが当時の代表選手数人から、ハリルさんに意見を言うと試合に出られないという直接の訴えを聞いて、ハリルさん解任に踏み切ったというバカげた報道を読みました。その数人の選手のみなさんは、当時の所属チームで監督に意見を言ったりしたんでしょうか?サッカーという競技を理解していない選手が、2018年のWorld Cupにいたという現実を知りました。鹿島アントラーズのサポーターをやっていますが、鹿島ではそんな選手はいないので、信じられない気持ちしかありません。
要するに、ハリルさんだと本大会に出られない数人の選手が、ハリルさんではなく、日本サッカー協会の会長の田嶋さんに訴えて、ハリルさんを解任させたことになるんです。
その複数名の選手が、現代表にいたならば、本大会については、干してしまえと心の底から思っています。
日本代表のくせに、サッカーという競技を理解していなさすぎる、です。
私は鹿島の2桁のサポーターなので、不満がある時には、会社に怒りをぶつけます。それがサポーターだからです。世界共通の姿勢です。その代わり、選手は全面的に守ります。
では、ドイツ代表の前半戦の分析に移りたいと思います。
今大会は摂氏32度、華氏89度を超えた場合、主審は試合中に”Cooling Break”を適用することができます。飲水タイムがあります。ないとみんな、バテます。実は2014年のブラジル大会からあるそうですよ。
オマーン代表とドイツ代表の親善試合でも飲水タイムが設けられました。
欧州地域の皆さん、また、アジア地域以外の皆さん、アジアの過酷さをなめないようにしてくださいね。とにかく、きちんと食べて、きちんと気晴らしをして、ぐっすりと眠りましょう。
ドイツ代表のシステムです。

基本はこれ以外の何でもないです。4-2-3-1です。3-4-3でも4-3-3でもありません。パターンがいくつかあるんです。前半戦についてのパターンです。


二つを取り上げてみました。え?なに、むつかしそう、本当に?って思ってらっしゃる方、本当ですよ。ただし、むつかしくはありません。
3バックの想定ですが、欧州地域でこういうサッカーがあったからです。
2枚のCBsの縦関係ってなに?と思ってらっしゃる方は、中南米と南米地域の国別代表の試合をWorld Cupできちんと観るようにしましょう。鹿島もそうですが、CBsは縦関係になるんですよ。
最後の砦になる門番のCBsとその手前で相手の起点を潰すCBsです。その概念の応用編です。
まず、最終の門番のCBsがピッチ上最終の守備です。もう一人のCBsはサイドに出ます。空いた場所を埋めるのは、どちらかのSB/WB (両方の仕事をしています)です。または、ボランチが落ちます。理由は高い位置に、SB/WBを配置するためです。攻撃の人数は割きたいのですが、守備にも人が必要だからです。中盤の人数が2枚だと足りないので、数的不利を逆サイドのSB/WBで補っています。そのため、Wingersの片側は攻守含めて常に張るんです。CFとSecond Forwardは、基本縦関係です。もちろん、攻撃の時には、CFの隣にSecond Forwardは張り出します。なんでSecond ForwordのポジションがCFの下かというと、CFは常に前線にいるので、Second Forwardは前線でボールを捌くんです。要は昔の1.5列目みたいなものです。
SB/WBが高い位置を取っているときには、Wingersはボールを捌きに落ちてきました。サネ選手は落ちてきたくて、落ちたわけではないんですが、オマーン相手だと捌く選手が足りないので、落ちてきたんです。今大会では小さなポニーテイルの髪形になっています。すっきりしていてかっこいいですよ。
もちろん、可動域まで決まっています。
でも、オマーン相手には苦戦しています。オマーン代表はアジアの戦い方をしてきました。ボールをもたない戦い方です。日本代表とも予選を戦いました。ドイツ代表対オマーン代表の試合と、日本代表対カナダ代表との試合を見比べると、なんだか情けない気持ちになりましたが。本来の日本代表はオマーン代表に勝てるんですけれどね。
長くなったので、続きは明日にします。
お楽しみに。
有料版の戦術分析は、漏れなく遅延しています。ご配慮いただきありがとうございます。

